私はブログの下書きやちょっとしたメモをするときにEvernoteを使用しています。
ブログの下書きがEvernote内に結構あるので、そろそろブログに公開していきたいのですが、コピーして貼り付けて、レイアウトを整えて、画像を貼り付けてとすると思ったより面倒なんですよね。
そこで、Evernoteにある下書きをそのままWordpressにアップできないかなと思い効率的なやり方を探ってみました。
前提条件
- 文字列だけでなく画像も同期できること
- 見出しや段落が反映できること
- HTML構造を汚さないこと
→これらの前提条件を満たさないとコピペと変わらないので、この前提を満たす方法を考えます。
方針
- Evernoteの文字列と画像が同期できる無料のWordpressプラグインやサービスを活用する。
- 一つのプラグイン/サービスだけで解決できない場合は組み合わせる。
- ネット上に情報が豊富にあるプラグインやサービスを選択する。
この方針にもとづいて、調査・検討します。
調査・検討
EvernoteとWordpressの連携するためのプラグインやサービスは無料のものから有料のものまで様々なものがありましたが、無料かつネットで情報がある以下のプラグインとサービスで検討してみました。
Evernote Sync
このプラグインは特定のタグがつけられたノートを自動同期してくれます。
画像も同期できるので選択肢としてはありですね。
zapier
こちらはEvernoteとWordpressを連携させるWebサービスです。
特定のノートブックを同期させることができます。
ただ、調べてみると画像のアップができないみたいです。
一応手元でも設定してみましたが、やっぱり画像は同期されないですね。。。これでは条件を満たせないですね^^;
Zapierのサービスは同期感覚も指定したりすることもできますので、ノートに貼り付けている画像の同期は不要という方は、このサービスも利用することも選択肢の一つです。
私の場合は条件を満たしているEvernote Syncを利用することとします。
では早速、Evernote syncを使って同期してみます。
同期させる
まずはEvernote syncプラグインをインストールします。
続いて設定画面を開きます(設定→Evernote sync)
設定画面が開いたら、下記の設定を行います
項目 | 設定内容 |
---|---|
Platform | Evernoteを選択 |
Developer Token | デベロッパートークンを取得し貼り付け |
Publish Mode | 下書きに保存するためdraftを選択 |
Format Content | Yesを選択 ※Yesにしておかないと不要なタグがつきます。 |
Count of Each Sync | 10程度を推奨 |
Tag for Sync | 同期させるタグを記入 |
デベロッパートークンの取得
Evernote AuthorizationをクリックしEvernoteのログインIDとパスワードを入力して続行をクリックします。
ログイン後に表示される画面でCreate a developer tokenをクリックします。(画面ショットを撮り忘れました)
デペロッパートークンが表示されるのでコピーし設定画面に戻って、Deceloper Tokenの欄に貼り付けます。
以上で設定完了です。Save Optionsをクリックして設定を保存します。
最後にManual Syncをクリックして、下書きに反映されたか確認します。
Manual Syncクリック後、投稿一覧に同期用タグ(本記事ではposts)つけたEvernoteがWordpressの下書きにアップされていれば同期できています。
これで同期用タグがつけられているノートが30分間隔で同期されます。
なお、Evernote Syncでは同期間隔が変更できません。(30分は長いので手動更新を使って対応することになりそうです)
投稿一覧に反映されない場合は、以下の確認をしてみください。
- 同期したいノートに同期用タグがセットされているか。セットしてどうか。
- Evernote syncプラグインを再起動してどうか
上記の確認後も投稿一覧に反映されない場合は、インストールされているプラグインとの競合やWordpressのテーマ、Wordpress自体の設定が影響しているかもしれません。私の場合はすんなり設定できたのでなんとも言えませんが。。。
投稿内容の確認と効率的な下書き作成方法
同期されたので一安心と思いきや、見出しとか段落がないことに気づきました。
これでは、「コピペと変わらんやん」となるので、何か対応策がないか探ってみました。
まず試してみたのが、ノートをhtmlタグで囲って編集してみました。
同期してみるもエスケープ文字に置き換わりタグがそのまま表示されちゃいます。全くダメダメでした。
うーんどうしたもんかと考えた結果、Markdown記法が使えるのでは?と思い至りました。
WordPressならMarkdownのプラグインもあるはず!→ノートをMarkdown記法で作成して、Evernote syncで同期すれば、見出しや段落もWordpressも反映されるはず!
と思い、Markdownを使ったノート編集→Wordpress反映を試してみました。
WordPressをMarkdownが使えるようにする
プラグインを探した結果、色々とありました。今回はWordPress.comから提供されているJetpackをインストールしました。
(Markdown以外にも色々機能がついており、使用してみたかったので)
インストール後は、Markdownを使えるように設定します。
Jetpack→設定→執筆→プレーンテキストのMarkdown構文で投稿やページの書き込みをON
これで準備は万端です。
では、Evernoteで作成するノートに同期用のタグをつけて、下図ような感じでMarkdown記法を使って下書きを作成します。
ノートが作成できましたので、Evernote syncで同期してみます。
おっ100%ではないですが、求める内容に近くなりました!
一部、修正が必要なところについては、Wordpressで直接編集する形で対応します。
感想
実際やってみた感覚としては、コピペと比べ、2〜3割ぐらいは作業時間を削減できるのではと考えています。
当面はこの方法でEvernoteをWordpressの下書き(投稿)に反映し、一部手直しが必要な箇所はWordpressで編集します。
※ 手直しが必要な箇所の一例としてMarkdown記法は全てのHTMLタグをフォローしていないので、Wordpressで記事に必要なHTMLタグを直打ちします。
注意点としてEvernote Syncは同期件数が多くなればなるほど動作が重くなるので、同期するノートは10件以下に抑え、また、Wordpressで再編集した後にEvernote側のデータが反映されても困るので、Wordpressでの編集後はノートから同期用タグを外す形で運用します。
もっといい方法があるのでは?とも考えましたが、そもそも記事を投稿するのが目的なので、このあたりでやめておきます。
もちろん、この方法を実践していく上で、更に良い方法が見つかりましたら、本記事を更新しますね(^^)/
※私はEvernoteを5年以上使用しているので、他のノートアプリを使う気にはなれず、これからも使い続けていくので、更に効率的な方法が考えつくかも!
ただ、期待はしないでくださいね(^^;